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著者は一般向けアウトリーチ目的の個人プロジェクトとして電子学術出版業者の資格ISBNを取得しており、これを用いて表象文化論学会第4回大会で本人が組織したパネルの記録集を無料刊行した。記録集に収録された本論文は、19世紀に刊行されたメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』から現代の作品である『涼宮ハルヒの憂鬱』まで広く英語及び日本語のフィクションにおける共感覚者の表象を収集・比較検討し、特殊な能力として共感覚が称賛される一方で狂気としてネガティヴなイメージが賦与されるなど、いかなるステレオタイプ的表現が使用されているかを明らかにしたものである。 |