1960年代の歌声喫茶と日本のフォークソング
永田浩三と中西明(歌声喫茶・ともしび)
第2回江古田映画祭
2013/09/29
第2回江古田映画祭実行委員会
ギャラリー古藤
映画『若者たち』3部作のテーマ曲は、もともと「空にまた陽が昇るとき」だった。それが、「若者たち」に変わった。今も残る歌声喫茶。そこの定番の曲が、この「若者たち」である。しかし、曲が生まれた当初は、歌声喫茶において、ほとんど歌われることはなかった。労働運動・学生運動の歌に比べて、軟弱で思想性が弱いとされたのである。しかし、世の中の圧倒的支持が、そうした教条的な批判を吹き飛ばす。やがて、日本の音楽シーンに、「若者たち」のようなフォークソングが確たる位置を占め、今日の歌声喫茶の人気曲になっていった。