書評「まっくら(森崎和江・岩波文庫)」北海道新聞
永田浩三
森崎和江のデビュー作が、世界記憶遺産である山本作兵衛の炭鉱画を挿入し、文庫としてよみがえった。話し手の一人称語りは、石牟礼道子「苦海浄土」にも引き継がれた。アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」より20年早い。
北海道新聞
北海道新聞社