異なる会計制度が経営者の意思決定に与える影響に関する研究
日本学術振興会
若手研究(B)
17K13818
東北大学
2017/04/01
2020/03/31
本研究の成果は複数の研究発表による数理モデルの構築である。その結果、会計制度が経営者の意思決定にどのような影響を与えるかを明らかにできた。より明確的に述べると、税務申告の利益と財務会計の利益の差を比較的に許さない確定決算主義の下では、会計情報の情報価値が高くなる。一方、確定決算主義をもちいると、分離方式のときより会計的業績が比較的に悪くなるので、経営者に対する業績連動報酬は低くなる結果を得た。これは、確定決算主義をもつ日本の経営者報酬がアメリカやヨーロッパより低いことも説明できている。