「ヘンデルの<デイダミア>とゲイの<アキレス>にみる親和性」:共通論題<18世紀の舞台音楽>第3報告
岩佐愛
日本18世紀学会第37回大会
2015/06/21
日本18世紀学会
東京大学(駒場キャンパス)
http://www.gakkai.ac/jsecs/Conference/?action=common_download_main&upload_id=3195
ヘンデルが上演した最後のオペラ作品となった<デイダミア>(ロンドン、1741年)とゲイの遺作となった英語バラッド・オペラ<アキレス>(ロンドン、1733年)は共にトロイア戦争の英雄アキレスの少年時代を題材とする。旧友ゲイの遺作となった<アキレス>の風刺的喜劇精神とヘンデル最後のオペラが示すオペラ・セリアの調和的理想からの逸脱は、両者の敵対関係ではなく、むしろ親近性を示すのではなかろうか。