再洗礼派のディアスポラと社会的モビリティ:チューリヒのランディス家の場合
踊共二
宗教改革の最左翼、再洗礼派は18世紀まで迫害を受け、亡命生活を強いられたが、独自の社会共通資本(共同金庫)、社会関係資本(人的ネットワーク)、そして文化資本ないしスピリチュアルキャピタル(密かに伝わるスイスドイツ語の聖書や讃美歌、殉教者伝)の存在ゆえに、移民先でも組織の凝集性を保ち、社会的上昇さえみられた。本校はスイスから西南ドイツのクライヒガウ地方に逃れた再洗礼派のケーススタディである。
西洋史学
西洋史学会
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0386-9253