書評「ナガサキ」週刊読書人
永田浩三
12年の歳月をかけ、4年前にアメリカで出版され、大きな反響を呼んだ、スーザン・サザードの『ナガサキ』。今回、宇治川康江による丁寧な翻訳作業を経て、みすず書房から刊行された。かつてない彫りの深さで描き出した5人の被爆者の実相、そしてそうしたヒバクシャの人生を無視するかのようなアメリカの深い闇。
週刊読書人
株式会社読書人
3301