ミクシィをはじめとして、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が一般の人々にも急速に浸透しました。そんな背景もあり、都道府県から近所の商店街に至るまで、地域に特化したSNS(地域SNS)が増加しています。2004年に熊本県八代市で最初の事例が登場した後、2006年初頭から急増を始め、大小さまざまな地域SNSを含めると現時点での数は200カ所を超えるようになりました。サイトの増加とともにサービスも多様化してきており、地域に根ざした独自のコンテンツも生み出されているという現状があります。本書『地域SNS最前線』では、地域SNSの現状を整理するとともに、地域社会とSNSの関係、オフライン活動との結びつき、他の地域情報化事例との比較、運営者の(ノウハウだけではなく)「考え方」の説明などにも多くを割いています。各種地域SNSの一覧ではなく、一歩踏み込んで実際の運営や利用のポイントを、実際に携わっている専門家が解説していますので、運営者や利用者、地方自体関係者など、さまざまな立場で地域活性化に関わる方々のお役に立つのではないかと自負しています。