「分類としてはかなり出来が悪いが、いくつかの国民や時代の全体を支配し、しばしばきわめて特徴的で、まるでこうした歴史的個体の中心的モナドのような分類が存在する(『アテネーウム』断章 55)。」社会学の営みとは、とどのつまりこうした分類がいかに作り出され、私たちの有り様に影響を与えているのかの考察を通じて、新たな分類を作り出す作業にほかならない。