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明治・大正期に美人画を描いて活躍した女性画家・池田蕉園の文展出品作《髪》(東京国立博物館所蔵)に関する考察を論考にまとめ、東京国立博物館研究誌『MUSEUM』に掲載した(山本由梨「池田蕉園「髪」についての一考察-浮世絵学習と「元禄模様」との関係から-」『MUSEUM』708号、2024年)。本稿では、《髪》の造形的特徴を、池田蕉園の浮世絵学習の側面から考察し、また、描かれた画中の女性が身に纏う衣装から、本作品が三越が流行させた元禄模様の影響下に描かれたものであることを指摘した。 また、文展期の美人画と婦人雑誌の関係についても考察を進め、明治美術学会で発表した内容の要旨をまとめ、明治美術学会学会誌『近代画説』に掲載した(山本由梨「文展期における女性の美術趣味と美人画」『近代画説』32号、2023年)。美人画と婦人雑誌の関係については現在も検証を続けており、論考にまとめている。 さらに、文展期に描かれた美人画と百貨店の消費文化の関係についても調査を行なっており、三越が発行したPR誌を中心に分析を進めている。今後は、具体的な事例として美人画の作品を検証しながら、消費文化との関連について明らかにしたい。 |