術数学は、天と人の相関という中国古来の宇宙観を前提とする知の体系であり、天地自然の中に現れた数・象(シンボル)・形に情報を求めて、人に訪れる未来を予測するため、或いはそれを能動的に改善するために利用した。中国思想史を貫いて人々を魅了した術数学について正当に理解することは、中国文化全体の本質と特徴を探究するために不可欠の一条件である。
本プロジェクトでは、術数学に関する思想史的研究を一層進展させるための具体的課題(研究対象・研究テーマなど)と、課題解決の方法を提示するために、国際的な共同研究の場を創造する。具体的には、一般財団法人東方学会の主催する「第65回国際東方学者会議」の一部として、2021年5月15日(土)に国際シンポジウム「術数学研究の課題と方法」を開催する。