実務の経験を有する者についての特記事項

基本情報

氏名 水口 拓寿
氏名(カナ) ミナクチ タクジュ
氏名(英語) Minakuchi Takuju
所属 人文学部 日本・東アジア文化学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

事項

慶應義塾大学非常勤講師

開始年月日

2009/04

 

終了年月日

2010/03

概要

慶應義塾大学文学部「東洋史特殊:東アジアにおける伝統文化の「復興」」

【授業科目の内容】
我々の住む東アジアでは、特に20世紀後半以来、一旦は衰退した(させられた)ように見えた伝統文化が、次々と「復興」に向かっている。それはどんな理由によるのか。以前の姿とは、どう違った形で「復興」しているのか。先人が残した「負の遺産」の部分は、克服できるのか。春学期は「儒教」を取り上げ、その変化のバロメーターとして、各地の孔子廟で行われる儀礼に注目する。秋学期は、都市・住居・墓などを造営するにあたり、地形や方位の吉凶を占う「風水」を取り上げる。両学期とも、中国大陸・香港・台湾の事例に多く言及するが、日本・朝鮮半島の事例も扱う。また、儒教や風水の現在だけを語るのではなく、2000年を超えるそれらの歴史を俯瞰した上で、今日の状況を認識できるような授業とする。

【授業の計画】
春学期
1. この100年における儒教の衰退と「復興」
2. 中国歴代王朝による孔子崇拝
3. 中国大陸・台湾における孔子廟と釈奠儀礼
4. 日本・朝鮮半島における孔子廟と釈奠儀礼
5. 孔子廟から見える21世紀の儒教、21世紀の東アジア

秋学期
1. この100年間における風水の衰退と「復興」
2. 風水はなぜ「迷信」視されたか
3. 「道徳と無関係な技術」としての風水
4. 「環境破壊の元凶」としての風水
5. 「人にやさしく、環境にやさしい」風水文化は可能か

※この科目ではプリント教材を配付し、必要に応じて映像資料や音声資料も用いた。